故石原裕次郎さん主演の映画「黒部の太陽」に使われた撮影セットのレプリカが今春から、黒部ダムで公開されることになった。昨年8月に閉館した「石原裕次郎記念館」(北海道小樽市)から、長野県大町市などが譲り受けた。寄付金を贈呈するため、富山県庁を訪れた関西電力黒四管理事務所の村田所長が説明した。
映画は世紀の難工事といわれた黒部ダム建設の苦闘を描いており、レプリカは大町トンネル(現・関電トンネル)の工事現場を再現している。高さ3・3メートル、幅4・4メートル、奥行き9メートルで、記念館の入り口に展示されていた。
同館の閉館に当たって、大町市や関電などでつくる市プロモーション委員会が移設を持ち掛けた。既に黒部ダム横の展示場に設置した。
5月の大型連休明けにも公開したい考えで、村田所長は「観光の目玉としてPRし、誘客につなげたい」と話した。