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立山黒部アルペンルート混雑緩和へ臨時バス増便

北日本新聞(2018年2月14日)

 県は、立山黒部アルペンルートの玄関口に位置する「立山ケーブルカー」(立山駅―美女平駅)の混雑を緩和するため、桂台料金所を経由する臨時バスの大幅な増便を図る方針を固めた。雪の大谷を楽しめるゴールデンウイーク(GW)や、紅葉シーズンのシルバーウイーク(SW)を中心に、民間事業者のバス運行費用の一部を補助する考えで、新年度予算案に必要経費を盛り込む。

 繁忙期のアルペンルートの利用者数はGWが1日1万2千~1万6千人、お盆は1万2千~1万5千人、SWは1万8千人となっている。立山ケーブルカーの輸送力は1時間当たり700人のため、繁忙期には1~2時間半の待ち時間が生じることが多く、最大で4時間になることもあるという。

 「立山黒部」の世界ブランド化を目指す県は昨年6月に推進会議を設け、関西電力黒部ルート見学会の「旅行商品化」や、ロープウエーの新設などを協議している。混雑緩和については、下部組織のワーキンググループから「どれだけ素晴らしい観光地でも、立山駅で混雑すると観光客の満足度は下がる」との指摘があったことを受け、対策に乗り出すことにした。

 ケーブルカーを運行する立山黒部貫光(TKK)は今年の繁忙期に、午前5時台の早朝試験運行を検討している。県はTKKの取り組みに加え、立山駅を出発して美女平駅方面へ向かう臨時バスの運行を支援し、混雑緩和につなげたい考えだ。運行日や本数についてはバス事業者と調整する予定。

 県は「できるところから取り組みを進め、観光客の満足度アップにつなげたい」と話している。

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