ビュー福島潟で展示されているオオヒシクイの剥製=新潟市北区

ビュー福島潟で展示されているオオヒシクイの剥製=新潟市北区

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オオヒシクイ間近に 剥製3月まで展示 ビュー福島潟

新潟日報(2018年2月14日)

 新潟市北区の水の駅・ビュー福島潟で、国の天然記念物オオヒシクイの剥製が3月31日まで展示されている。福島潟は日本最大のオオヒシクイの越冬地で、同館にも写真や映像、木彫りの作品などがふんだんにあるが、剥製は所蔵していなかった。今回は区の鳥でもあるオオヒシクイを身近に観察してもらおうと区内の区郷土博物館から借り、期間限定の展示が実現した。

 オオヒシクイは毎年秋ごろにロシア・カムチャツカ半島から飛来し、福島潟は日本最大の越冬地。例年2月中旬まで潟やその周辺に生息している。

 ビュー福島潟はこれまで、資料の展示スペースに日光が差し込む構造であることから、傷みやすい剥製は自前で所蔵していなかった。北区自治協議会の部会で「ビュー福島潟の館内でオオヒシクイを身近に感じる展示があったほうがいい」と指摘があったため、郷土博物館が数体所蔵していた剥製のうち1体の展示を決めた。日光を避けて映像展示室内に置いた。

 博物館によると、この剥製は国の天然記念物に指定される前の昭和40年代前半に狩猟されたと考えられるという。福島潟で捕獲されたという記録が同館に残っていた。1997年まで博物館で展示されていて、その後20年倉庫で眠っていた。オオヒシクイの茶色の羽毛や長いくちばしの保存状態はいいという。

 ビュー福島潟の担当者は「オオヒシクイは警戒心が強く近くで見ることが難しい。館内で間近に観察して」と話している。

 入館料は大人400円など。月曜休館。問い合わせは同館、025(387)1491。

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