自動車警ら班の腕章を身に着ける班員=県警本部

自動車警ら班の腕章を身に着ける班員=県警本部

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イヌワシ腕章 県警自動車警ら班が製作

北國新聞(2018年2月21日)

 石川県警地域課の自動車警ら班は、腕章を初めて製作した。班員は繁華街や観光地などを中心にパトロールし、事件発生時には現場に駆け付ける。腕章には県鳥であるイヌワシをデザインした。縦横無尽に飛び立って獲物を仕留める生態にあやかって「犯人を逃がさない」との思いを込めた。専従班としての使命感と誇りを腕に、安心安全の確保に努める。
 警ら班は2016年3月、北陸新幹線開業で交流人口が拡大した県内の治安対策を目的に発足。班員19人が所属し、3交代の24時間体制で県内全域でパトカーによる巡回活動を行う。
 腕章は連帯感や士気を高めようと、班員自らがデザインした。自動車警ら班を意味する「ISHIKAWA MOTOR PATROL UNIT」と記され、金色の刺しゅうでイヌワシが描かれている。
 警ら班は昨年8月、金沢市内で発生した車上狙い事件の通報を受けて現場に急行。駐車場に止められた車内から現金を盗んだ容疑者の車を発見し、いち早い逮捕につなげた。職務質問による刃物所持、薬物所持事件も摘発した。
 犯罪に目を光らせるだけでなく、パトカーを見せることによる防犯活動にも当たる。昨年3月に能登町で起きた殺人事件では、児童生徒の登下校時間帯に周辺をパトロールした。
 県警地域課の北口秀彦次席は「班員が乗ったパトカーで犯罪行為は絶対に逃さない。県民を守る専従班としての気概を持ち、腕章に恥じない仕事をする」と力を込めた。

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