黒部峡谷を舞台にしたアニメ「A.I.C.O. Incarnation」のイメージ画像。左の少女が主人公のアイコ (©BONES/Project A.I.C.O)

黒部峡谷を舞台にしたアニメ「A.I.C.O. Incarnation」のイメージ画像。左の少女が主人公のアイコ (©BONES/Project A.I.C.O)

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黒部峡谷アニメ世界配信 ネットで3月9日開始

北日本新聞(2018年2月27日)

 黒部峡谷一帯を舞台にしたオリジナルアニメが3月9日、世界最大級のネット動画サービス、ネットフリックスで全世界に配信される。「A.I.C.O.(アイコ) Incarnation(インカネーション)」と題した近未来のバイオSFアクションで、全12話にわたって富山が登場し、吹き替えで7カ国語、字幕で23カ国語に対応する。「ジャパニメーション」とも呼ばれる日本のアニメは国際的にも人気が高く、海外に富山の魅力をアピールする格好の機会ともなりそうだ。

 富山の女子高校生、橘アイコが、黒部峡谷一帯で暴走する謎の生命体と戦いながら、自分の体に隠された秘密に迫るストーリー。「交響詩篇エウレカセブン」などの人気作で知られるアニメ制作会社、ボンズ(東京)が手掛ける。

 スタジオジブリ出身の村田和也監督(53)が設定やストーリーを一から作り上げた。富山を舞台にしたのは、十数年前に妻と黒部峡谷を訪れたことがきっかけだという。「ダムの巨大さ、険しい峡谷の自然に感動した。いつか黒部を題材にした作品を作りたいと思っていた」と話す。山の奥で水と電力が十分に手に入るという環境が、人里離れた研究施設で謎の生命体が暴れるという物語の設定と結びついた。

 2015年10月に3日間かけて平野部や峡谷、ダムを撮影して回った。主人公のアイコが通う架空の高校は、入善町中央公園に置いた。劇中には、黒部川の愛本橋や黒部峡谷鉄道の宇奈月駅、JR黒部宇奈月温泉駅など、県東部の景色がふんだんに登場するという。

 アニメ配信に力を入れるネットフリックスに企画を持ち込んだところ、ホラーアクション映画「バイオハザード」のような世界で、セーラー服の少女が戦うストーリーが評価され、配信が決まった。

 ネットフリックスは190を超える国で1億1760万人以上が利用。今回は英語やフランス語、イタリア語など7カ国語の吹き替え版を用意し、字幕も中国語や韓国語、アラビア語、ヘブライ語と幅広く23カ国語に対応する。同社PR担当ディレクターの松尾崇さん(48)は「世界中でアニメ文化を盛り上げる重要な機会になる」と期待する。

 配信に先駆け、昨年11月からは漫画化作品を少年誌「月刊少年シリウス」(講談社)で連載。配信日に単行本の1巻も発売する。村田監督は「アイコと共にドキドキわくわくできる作品。富山県民の皆さんにもぜひ見ていただきたい」と語った。 

■ネットフリックス 
 米のインターネット動画配信大手。日本では、2015年9月からサービスを開始した。料金は月額制で、長編映画、ドキュメンタリーなどのほか、独自に制作した映画やドラマ、アニメを配信している。

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