雪に覆われた旧蓮池ホテル跡地(道路に面した中央部分)。蓮池(右)に面し、山の駅(奥)もほど近い

雪に覆われた旧蓮池ホテル跡地(道路に面した中央部分)。蓮池(右)に面し、山の駅(奥)もほど近い

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蓮池ほとり、広場整備へ 志賀高原の活性化目指す

信濃毎日新聞(2018年2月27日)

 環境省長野自然環境事務所(長野市)が2020年度までに、下高井郡山ノ内町志賀高原で、蓮池のほとりの旧蓮池ホテル跡地に広場を整備することが26日、分かった。近くにある観光拠点施設「山の駅」を利用する観光客に足を延ばしてもらい、憩いの時間を提供する計画。蓮池一帯の活性化を図るとともに、志賀高原を含む上信越高原国立公園の利用促進につなげる。

 蓮池は国道292号の脇にあり、道路が奥志賀高原方面と渋峠方面に向かう分岐点に位置する。周囲には山の駅や志賀高原総合会館98などがあり、志賀高原の中核的な場所だ。旧蓮池ホテルは蓮池西側にあったが営業を辞め、同高原の土地を所有する一般財団法人和合会(山ノ内町)が17年に取り壊した。

 同省志賀高原自然保護官事務所によると、蓮池周囲の遊歩道や散策路を含めた計約5880平方メートルを整備する予定。土地は和合会に借りる。広場には芝生を張ったり、自然色の舗装の通路を設けたりすることを検討。蓮池を眺めるウッドデッキの整備も見込む。遊歩道や散策路は砕石やウッドチップなどで舗装予定だ。今後、地元と協議して詳細を詰める。

 18、19年度に設計し、20年度に工事して完成させる予定だ。同事務所によると、広場の管理は地元に依頼する方向で検討中。事業費は明らかにしていない。

 現在、蓮池北側にある山の駅は、スキー場運営の志賀高原リゾート開発(同)の関連会社、志賀高原創生公社(同)などがカフェ&バーを設け、機能の見直しが進められている。山の駅の利用者らに新たな広場を使ってもらうことで、雄大な自然を誇る志賀高原の魅力を底上げする。

 志賀高原自然保護官事務所の担当者は「蓮池地区や志賀高原の活性化につなげ、国立公園の利用推進を図りたい」。志賀高原観光協会長の山本光俊さん(53)は「観光客が国立公園をより身近に感じられるようになることに非常に期待している。国道沿いに広場ができるので、車で通りすがる人々にも足を止めて楽しんでほしい」と話している。

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