菅沼さん(左)に教わり、ざざ虫漁を体験する子どもたち

菅沼さん(左)に教わり、ざざ虫漁を体験する子どもたち

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ざざ虫「でかい」児童歓声 駒ケ根で漁体験

信濃毎日新聞(2018年2月27日)

 駒ケ根市中沢小学校5年生は26日、伊那谷の冬の風物詩、ざざ虫漁を学校近くの天竜川で体験した。ざざ虫は、水中にいるトビケラやカワゲラなどの幼虫の総称。子どもたちは漁を30年以上続ける地元の菅沼重真さん(82)らに教わり、川の石をひっくり返して注意深く探した。とれたざざ虫は、27日に調理して味わう。

 5年生全21人は総合的な学習の一環で、地域の伝統を学んでいる。菅沼さんはまず、伊那谷では昔から冬の大切な栄養源としてざざ虫が食べられてきたが、高齢化や河川整備が進んで虫が減ったことで漁をする人が減っている―と説明。「伊那谷の食文化を体験して伝統を守ってほしい」と児童に呼び掛けた。

 子どもたちは長靴越しに水の冷たさを感じながら川の中へ。くわや「四つ手網」も使ってざざ虫を探し、「いたいた」「でかい」と歓声を上げた。割り箸でつまんで瓶に詰め、うねうねと動く様子に「やだ、逃がしたい」と顔をしかめる児童もいた。

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