トランポリンの金沢学院大クラブとポルトガル代表の合同合宿が27日、同大体育館で公開された。東京五輪の事前合宿地として売り込む狙いがあり、リオデジャネイロ五輪11位のアンナ・レンテ選手は「世界レベルの選手がそろう環境は、私たちにいい影響を与えてくれるはず」と好印象を語った。
3月3日までの合同合宿には、ポルトガルからレンテ選手と欧州選手権シンクロ3位のベアトリス・マルチンス選手、金沢学院大クからは世界選手権銀メダリストの岸彩乃、森ひかる、宇山芽紅ら日本代表経験者が参加する。選手たちは英語やポルトガル語でコミュニケーションを取り、時折笑顔を見せながら汗を流した。
岸選手は「2人の存在が刺激となり、いつもより気合が入る」と手応えを口にし、マルチンス選手は春の欧州選手権に向けた強化を目標に掲げ「トレーニング方法を参考にしたい」と貪欲な姿勢を見せた。
石川県は五輪事前合宿の誘致を目指しており、飴谷義博県民文化スポーツ部長が激励と見学に訪れた。シドニー五輪6位の丸山章子金沢学院大ク監督は「双方のレベル向上につながる」と合宿の意義を強調し、「ポルトガル側は、東京に近すぎず、遠すぎない立地が気に入っているよう」と話した。