裸押し合い大祭に向け、ろうそくをつくる北村洋成さん=南魚沼市浦佐

裸押し合い大祭に向け、ろうそくをつくる北村洋成さん=南魚沼市浦佐

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裸押し合い大祭 ろうそく普光寺に奉納70本 南魚沼浦佐

新潟日報(2018年2月28日)

 「裸押し合い大祭」に向け、南魚沼市浦佐の毘沙門堂普光寺境内でともされる大ろうそくづくりが進んでいる。手がけるのは北村ローソク店の5代目、北村洋成(ようせい)さん(54)。大祭は1月に国の重要無形民俗文化財指定へ答申されたこともあり「一層のやりがいを感じる」と力を込める。

 大祭に合わせて普光寺には、毘沙門天の信仰を支える各地の講中から約70本のろうそくが奉納される。大きいもので高さ約1メートル15センチ、重さ約60キロ。寺の門前で営む北村ローソク店が一手に請け負う。洋成さんは、父・計さんの急逝で3年前からろうそくづくりを手がける。ほぼ未経験からのスタートで「まだまだ修業の身」と語る。

 一本一本、手作業でつくる。熱して溶かしたろうを、手袋1枚のみの手のひらで、10センチほどの太さの芯に重ね塗りしていく。形になるまで3~4時間。そこからかんなで形を整え、仕上げのろうをかけ、最後に文字を入れて仕上げる。今月末までに約70本すべてを完成させる予定という。

 祭り本番では、ろうそくが熱気あふれる大祭を照らす。洋成さんは「ろうそくは大祭には欠かせない。『がんばって燃えてきてください』と完成品を送り出したい」と話していた。

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