松本市音楽文化ホールに設置されたパイプオルガン

松本市音楽文化ホールに設置されたパイプオルガン

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パイプオルガン、松本のホールに30年 4月に記念コンサート

信濃毎日新聞(2018年3月1日)

 松本市島内の市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)にある県内唯一の大型パイプオルガンが本年度、設置から30周年を迎えた。市民運動をきっかけに国内のコンサートホールとしては早い時期に導入され、講習会などを通じて一般の市民も触れてきた楽器。節目を記念して、4月には新曲を演奏するコンサートも開かれる。

 ホールは1985(昭和60)年に開館。当時、市の担当者として建設事業に携わった島内公民館長の赤広(あこう)三郎さん(65)によると、音楽専用ホール建設を願う市民運動が契機になった。パイプオルガンは87年に市制80周年記念事業の一つとして約1億1千万円で導入。メインホール正面の壁に埋め込むような形で、高さ1センチ弱から約6メートルまで約3100本のパイプが並ぶ。

 国内では82年に大阪市のザ・シンフォニーホールにパイプオルガンが設置され、その後も大都市のホールで導入の動きが始まった黎明(れいめい)期。その動きは松本の音楽愛好家たちのアンテナにも触れ、「ホールのシンボルとして位置付けられた」(赤広さん)という。

 注目されたのは、専属オルガニストを早い段階から置いたことだった。大規模なパイプオルガンは設置するホールに合わせて作られ、個々の楽器設備に個性がある他、その空間での響きも考慮した演奏が必要。現在パイプオルガンがある国内のコンサートホール約50館のうち半数に専属奏者がいるという。

 ハーモニーホールの専属オルガニストは、現在の原田靖子さん(46)が4代目。原田さんは「楽器と対話し、共に育ってきた感覚がある」と話す。ダンスなど他のジャンルとの共演、親子向け公演などを企画してきた。

 ホールは、昨年11月下旬から続けている空調や照明の改修工事が3月末で終わる。4月15日に開く記念のコンサートでは、作曲家でオルガン奏者の坂本日菜さん(横浜市)に制作を依頼した新曲を演奏する。詩人の八木重吉(1898〜1927年)の詩を坂本さんが10編に再構成して曲を付けた「私が、もういちど、生まれ変わる日。」で、中信合唱連盟やSK松本ジュニア合唱団が協演する。

 当日は午後3時からで、2千円(大学生以下無料)。問い合わせは同ホール(電話0263・47・2004)へ。

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