大阪からの初便で新潟に到着した乗客たち。新潟県観光関係者らが出迎えた=3月1日、新潟空港

大阪からの初便で新潟に到着した乗客たち。新潟県観光関係者らが出迎えた=3月1日、新潟空港

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格安ピーチ新潟県初就航 新潟-大阪 空港活性化に期待

新潟日報(2018年3月2日)

 格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーション(大阪府)の新潟-大阪(関西空港)線が3月1日、就航した。日本の空に「価格破壊」をもたらしたLCCが、新潟県に乗り入れるのは初めて。初便には往復とも若者の姿が目立ち、利用者数低迷が続く新潟空港の活性化へ期待が高まった。

 新潟空港と関空を結ぶ路線は2000年以来の復活となる。1日1往復し、運賃は最安値で片道4190円。空席数によって2万3090円までの間で変動する。定員は180人で、1日の関空発の初便には143人、新潟からは158人が利用した。

 初便は悪天候により、2時間ほど遅れて午後3時前に、新潟へ到着。紫がかったピンク色の機体が滑走路に滑り込むと、待ちわびた乗客から拍手が起こった。

 到着に先立ち、出発ロビーでセレモニーが行われ、ピーチの井上慎一・最高経営責任者(CEO)は「関西が劇的に近くなる。『空飛ぶ電車』の魅力を堪能してほしい」とPRした。

◎低価格利用者層拡大へ 新潟県内観光地、活用を模索

 格安料金をうたうピーチ・アビエーションが新潟-大阪線を開設した1日、利用客は「気軽に飛行機に乗れ、大阪と新潟が近くなった」と喜んだ。LCCを新たな誘客につなげようと、新潟空港と観光地を結ぶ交通手段を整えるなど、新たな試みも始まっている。

 国内有数の海外ネットワークを持つ関空とつながり、国際線と接続しやすくなる上、外国人も新潟県に来やすくなる。さらに低価格のため、若者ら新たな利用者層の開拓が期待される。

 直前の割引で、通常の価格を下回る1人2400円で航空券を購入したという、長岡市の夫妻は、関空経由でマレーシアに向かった。「とにかく安くて便利。これからもいろいろと旅行したい」と声を弾ませた。

 新潟市東区の女子専門学校生(20)は、友人との卒業旅行先を東京か大阪で迷い、ピーチ便を使った交通費の安さから大阪を選択した。「新潟空港に来るのは修学旅行以来。大阪でたこ焼きを食べたい」と語った。

 到着ロビーでは、にいがた観光親善大使らが大阪からの乗客を出迎え、県内の観光情報誌などを配った。京都市から訪れたパートの女性(49)は「新潟駅の『ぽんしゅ館』を目当てに気軽に来た」と笑顔を見せた。

 観光客を空港からどう呼び込むか。2次交通の整備を進めるなど観光地は知恵を絞っている。

 新発田市は1日から、新潟空港と月岡温泉をつなぐ周遊バスの運行を始めた。この日は予約がなく、市職員はチラシを配って懸命にアピール。市観光振興課の清田稲盛樹(ともき)課長(51)は「LCCは新たな観光の道を開く第一歩になる。活用しない手はない」と熱っぽく語る。

 佐渡汽船はピーチ社の搭乗客を対象に、ジェットフォイルの往復運賃を割引している。佐渡観光協会の菊地茂樹・企画総務部長(45)は「佐渡の魅力をPRし、観光のいい流れをつかみたい」と話した。

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