春を感じさせる越前焼のとっくりや杯などを並べた「響きあう酒器展」が、福井県越前町小曽原の越前陶芸村文化交流会館で開かれている。越前焼作家の個性あふれる作品が訪れた人の目を楽しませている。25日まで。
歓送迎会などに使ったり、贈ったりしてもらおうと毎年開いている。今回は陶芸家10人のぐいのみやビアカップなど約200点を並べた。岩国英子さんのビアカップは茶色の下地に薄い青や黄色で模様が描かれ、食卓を彩るのにぴったりな作品。村田紀之さんは白い釉薬(ゆうやく)が目を引く焼酎カップなどを出品した。
会場では「小さい春みつけた」をテーマに県内外から募った絵手紙作品も同時展示している。葉ボタンやチューリップの球根などを柔らかなタッチで描いた作品が越前焼の器周辺に飾られ、春らしさを演出している。