完成した新しい山蔵に曳山を入れ、笑顔を見せる住民ら=小矢部市八和町

完成した新しい山蔵に曳山を入れ、笑顔を見せる住民ら=小矢部市八和町

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御坊町に新山蔵完成 石動曳山祭

北日本新聞(2018年3月5日)

 4月29日に小矢部市で行われる石動曳山(ひきやま)祭を前に、御坊町(ごぼうまち)の新しい山蔵が完成し、住民が4日、曳山を引き入れた。旧山蔵より町内に近く、高さ約6.5メートルの曳山を解体せずに収納できる。11の山町の中で最少の6軒で曳山を守っている住民は担い手不足が課題の中、曳山を保存継承していく思いを新たにした。

 御坊町の曳山は11基の中で最も古い。曳山を保管する旧山蔵は町内から約600メートル離れた畠中町にあり、老朽化が進んでいた。曳山より小さかったため、出し入れするたびに解体や組み立てが必要だった。若者の流出や住民の高齢化で担い手が減る中、町内に近く、曳山をそのまま収納できる新山蔵の建設は念願だった。

 3年前に町内のそばの紺屋町内に用地を取得。本年度から市の補助制度が拡充されたことから町内の積み立てなども活用し、昨年秋から建設を進めていた。新山蔵は鉄骨平屋建て約25平方メートル、高さ約9メートル。今年から祭り前夜に山蔵内で曳山をライトアップする宵山を行うほか、祭り当日が雨で引き回しが中止となった場合も山蔵内で曳山を展示。観光客に祭りの魅力をアピールする。

 4日は旧山蔵から曳山と用具を引き出し、新山蔵の前で組み立てや飾り付けを行った。今後、修繕で解体が必要となった場合に備え、若い世代に組み立て手順を伝承するためビデオで映像を記録した。

 10日には完成式を行う。神島均町内会長(62)は「山蔵が町内から遠く、目が行き届かなかった点も解消し、曳山を守っていく環境が整った。町内一丸となって継承していきたい」と話している。

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