大行燈の製作をスタートさせた有志

大行燈の製作をスタートさせた有志

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迫力の大行燈、今年も 4月 福野夜高祭前夜祭へ製作開始

北日本新聞(2018年3月5日)

 南砺市福野地域中心部で4月30日に行われる福野夜高祭前夜祭の名物「文久(ぶんきゅう)の大行燈(おおあんどん)」の製作が4日、有志たちの手で始まった。前夜祭直前まで毎日作業を続け、高さ約15メートルの風神の姿に仕上げる。

 大行燈は電線がなかった時代の祭りで引き回されていたものを、2000年から再現している。幕末の文久年間に最大になったとされることが名称の由来。前夜祭でJR福野駅前に登場し、駅前の通りを練り回す。見物人たちも引き回しに参加でき、祭の魅力を体感できる催しとしても親しまれている。

 この日は福野夜高保存会(晩田啓人会長)のメンバーら約20人が、行燈が保管されている福野西部地区防雪センターに集まり、和紙を骨組みからはがした。今後、傷んだ骨組みを直して和紙を貼り直し、下絵の作業である「ろう引き」を経て色を塗る。

 晩田会長は「迫力の大行燈を見て、伝統ある祭の素晴らしさを感じてもらえたらうれしい」と話した。

 共に行燈を製作するボランティアを住所や性別、年齢を問わず募集している。問い合わせは同会総務担当の河合秀和さん、電話090(4684)1165。

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