富山大和で開催中の「MINIATURE LIFE展」は、展示作品のほとんどが撮影OKで会員制交流サイト(SNS)にアップできるとあって、連日スマートフォンを手にした人たちでにぎわっている。7日も若い女性らが、ブロッコリーが大きな木、プリンは南の島とさまざまに見立てられた「インスタ映え」する作品を次々と写真に収めていた。12日まで。北日本新聞社主催。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のオープニング映像を担当した写真家、田中達也さんの作品展。親指大の人形と日用品を使って「小さく広がる世界」を生み出す田中さんの写真70点とミニチュア作品30点が並ぶ。青いアイスを地球に見立て宇宙飛行士と組み合わせた「地球は甘かった」や、緑色のスポンジをテニスコートの芝に見せた「なんて吸収の早い奴だ!」など、題名もひねりがきいている。
新作の数点を除くほとんどが撮影できる。7日もスマホを手にした若い女性らが続々と訪れ、会場のあちこちでシャッター音が響いた。
作品の中に入り込んだような1枚が撮れるフォトスポットも4カ所あり、ブロッコリーの森でくつろぐ家族を表現した「ミニチュアライフ」のそばには巨大なブロッコリーとベンチが置かれ、熟年の夫婦や親子が腰掛けて記念撮影していた。友人と訪れた氷見市上田の会社員、永井有香里さん(30)は「ミニチュアがかわいくて、100枚以上撮ってしまった。SNSにアップしたい」と話した。