役者絵を中心に尾竹国一の作品を紹介している企画展

役者絵を中心に尾竹国一の作品を紹介している企画展

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尾竹国一の売薬版画紹介 富山市郷土博物館

北日本新聞(2018年3月8日)

 明治時代の富山で売薬版画の人気絵師だった尾竹国一(おたけくにかず)(1868~1931年)の生誕150年を記念した企画展が富山市郷土博物館で開かれている。表情を巧みに描いた役者絵を中心に約30点を展示している。前期展は11日まで。13日からは作品を入れ替え4月15日まで後期展を開く。

 新潟出身の国一は1890年ごろ、富山に移り住んだ。弟の竹坡(ちくは)、国観(こっかん)とともに日本画壇で活躍し「尾竹三兄弟」としても知られる。

 売薬版画は富山の薬売りが「おまけ」として得意先に配っていたもので「浮世絵版画」とも呼ばれる。歌舞伎の三大名作を描いた「名作劇場」、容姿の特徴を捉えた「役者の魅力を描く」、物語の象徴的な場面を伝える「芝居の魅力を描く」のテーマ別に展示。大阪に移り住んだ国一の代表作「東京名所十二月、四季の美人」も展示している。

 18日と4月15日の午後2時から展示解説会がある。会期中の休館は今月12日のみ。県水墨美術館では、25日まで弟の尾竹竹坡展(北日本新聞社など主催)が開かれている。

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