新潟市で来月開かれる写真展に向け、安吾作品への思いを語る野村佐紀子さん(左)と町口覚さん=新潟市中央区沼垂東2の「BOOKSf3」

新潟市で来月開かれる写真展に向け、安吾作品への思いを語る野村佐紀子さん(左)と町口覚さん=新潟市中央区沼垂東2の「BOOKSf3」

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安吾作品写真と共演 野村佐紀子さん4月展覧会

新潟日報(2018年3月12日)

 新潟市出身の作家坂口安吾が1946年に発表した短編小説「戦争と一人の女」に、写真家野村佐紀子さんの作品を加えた写真集「Sakiko Nomura‥Ango」の出版を記念した展覧会が4月、新潟市で開かれる。開催を前に野村さんと、造本を手掛けた町口覚さんのトークショーが11日、同市中央区の書店で行われ、約20人が制作の裏にある安吾への思いなどに耳を傾けた。

 敗戦を間近に感じた男女が退廃的に過ごす様子を描いた同作は、連合国軍総司令部(GHQ)の検閲で大幅に削除された。写真集は無削除版の文章に、部屋や街の風景、女性の裸体などの白黒写真を挟み構成されている。野村さんは「撮りためた作品から『安吾への愛だけで』150枚を選び、町口さんに託した」と明かし、「文章が写真のキャプションにならないようにと考えた」と解説した。

 英語版、ドイツ語版も出しており、表紙やページのねじれたデザインが海外でも話題になった。町口さんは「どこでも『何これ』と言われたが、安吾も、そういうことをずっとやってきた人だと思う」と語った。

 展覧会は4月13日~5月13日、新潟市中央区の砂丘館で開かれる。

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