珠洲市三崎町寺家の須(す)須(ず)神社金分宮(きんぶんぐう)で15日、豊作や無病息災などを願う的打ち神事が営まれ、神職らが災いを払うため、的を狙って矢を放った。
的打ち神事は江戸時代、流鏑馬(やぶさめ)神事として始まったとされる。集まった住民ら約50人が見守る中、猿女(さるめ)貞信宮司(79)が、災いが潜んでいるという北東や西南など四方に向けて矢を構え、約20メートル離れた的に向けて4本を放った。
的を射抜くと幸福になるといわれることから、集まった氏子や住民も弓を引いた。餅まきも行われた。