しなの鉄道(上田市)は、軽井沢駅(北佐久郡軽井沢町)の「駅ナカ」(駅構内)を一新するプロジェクトを完了し、23日に全面オープンする。15日、同社が施設などの概要について発表した。「家族3世代が楽しめる懐かしくて新しい駅」(玉木淳社長)としている。
構内にウッドデッキを敷き、子ども向けの遊具もある「森の小リスキッズステーションin軽井沢」を整備する。1周約120メートルを走るミニトレイン「森の小リスでんちゃ」(利用料1回200円)を設置。「169系車両」を黄色で塗った「イエローキッズでんしゃ」(1回100円)を置き、内部はミニシアターや鉄道玩具「プラレール」で遊べるようにする。沿線地域の野菜や果物を売る小型店舗が並ぶ「小リスのマルシェ」(土日曜などに営業)なども設ける。工業デザイナー水戸岡鋭治さん(70)=東京=が全体デザインを担当した。
橋上(3階)の改札口前には、商業スペース「しなの屋KARUIZAWA」を整備。パン、ジャム、みそなど7店舗が出店する計画で、一部は4月に開業する。
キッズステーションは水曜定休(季節によって変動あり)。年末年始休業。乗車券がない場合の入場料は大人190円、小児100円(23日〜6月30日は無料)。
プロジェクトはしなの鉄道開業20周年の記念事業。総事業費は約4億円。