間もなく完成する金沢城西外惣構の升形=金沢市本町1丁目

間もなく完成する金沢城西外惣構の升形=金沢市本町1丁目

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升形威容 金沢・本町 西外惣構の遺構を復元

北國新聞(2018年3月22日)

 金沢市が復元工事を進めている金沢城西外惣構(にしそとそうがまえ)の防御施設「升形(ますがた)」が完成間近となり、同市本町1丁目に威容を現した。1600年代初めの都市構造を伝える貴重な遺構が通行人の目を引いている。
 升形は宮腰往還(みやのこしおうかん)(現金石街道)と、西外惣構が交わる交通、軍事の要衝に位置し、外敵の侵入を防ぐ役割を果たしていた。
 市内で唯一、遺構が確認できる升形で、約600平方メートルの敷地に高さ約5メートル、幅約11メートルの土塁「土居(どい)」を復元した。土居の周囲には深さ約1メートルの空堀を整備し、遺構が残っていた石垣も欠損箇所を積み増して当時の様子を再現した。
 市は今月末までに説明板の設置など仕上げ作業を進め、4月15日に完成報告会を開く。市歴史都市推進課の水口玲二課長は「復元された升形を見て、当時の都市に思いをはせてもらえるとうれしい」と話した。

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