セレネ美術館に移設された絵画「黒部川」を鑑賞する堀内市長(右)ら

セレネ美術館に移設された絵画「黒部川」を鑑賞する堀内市長(右)ら

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大作絵画「黒部川」をセレネ美術館に移設

北日本新聞(2018年3月22日)

 黒部市は市地域観光ギャラリーに展示していた絵画「黒部川」を宇奈月国際会館セレネ美術館に移設し、21日、同美術館で記念式典を開いた。

 「黒部川」は、旧宇奈月町出身でフランス在住の洋画家、戸出喜信さんが黒部峡谷を取材し、1998年に描いた横9メートル、縦約2・1メートルの大作。当初はセレネに展示され、その後、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部に8年間飾られていた。市は2010年に戸出さんから寄贈を受けた。北陸新幹線開業に合わせて、同ギャラリーに展示していたが、太陽光が当たることなどから、同美術館で常設展示することにした。

 式では堀内康男市長が「セレネを芸術文化の拠点として生かしていくために、大きな役割を果たしてくれると思う」とあいさつし、伊東景治市議会議長が祝辞を述べた。同美術館の中村賢一学芸員が作品を紹介し、地元の朗読グループが朗読を披露。黒部・宇奈月温泉開発100年事業実行委員会主催のミニコンサートも開かれた。

 移設を記念し「黒部川」以外の戸出さんの作品7点も4月27日まで展示する。


■記録映画「黒部峡谷探検」24日に特別上映会
 「黒部の父」と呼ばれた登山家・冠松次郎(1883~1970年)が監修し、旧文部省が27(昭和2)年に製作した記録映画「黒部峡谷探検」の特別上映会が24日、黒部市宇奈月国際会館セレネで開かれる。黒部川の電源開発が始まった頃の、厳しくも美しい峡谷の姿がスクリーンに映し出される。

 上映会は、黒部・宇奈月温泉開発100年事業実行委員会(中谷延之委員長)が昨年4月から実施してきた同事業を締めくくるイベントとして開催する。

 「黒部峡谷探検」は、35ミリフィルムで撮影された24分間のモノクロ無声映画。東京国立近代美術館フィルムセンターからフィルムを借りた。冠が発見し、命名した「十字峡」など、下の廊下の登山道やダムが未整備だった時代に撮影された黒部峡谷の核心部が登場する。黒部峡谷で阿曽原温泉小屋を経営する佐々木泉さんが解説する。上映は午後2時から。入場無料、申し込み不要。問い合わせは同実行委事務局、電話0765(62)1006。

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