全国の自然災害被災地の早期復興などを祈願した式典=輪島市門前町の堀端交流広場

全国の自然災害被災地の早期復興などを祈願した式典=輪島市門前町の堀端交流広場

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全国の被災地復興願う 能登半島地震11年

北國新聞(2018年3月26日)

 最大震度6強を観測し、石川県内で1人が死亡、338人が負傷した能登半島地震から、25日で11年を迎えた。被害が大きかった輪島市門前町では、復興支援に感謝し、全国の自然災害の早期復興を祈願する式典が開かれ、住民らは震災の記憶を風化させずに語り継ぎ、防災意識を高める決意を新たにした。
 「復興感謝之碑」が立つ門前町總持寺通りの堀端交流広場では、追悼と感謝の式典「3・25の灯(ともしび)」が行われ、約50人が地震発生時刻の午前9時41分に黙とうした。鈴木永一(えいいつ)監院(かんにん)老師ら總持寺祖院の僧侶が般若心経を唱える中、参列者が焼香した。
 主催した總持寺通り協同組合の五十嵐義憲代表理事(70)は、今冬の寒波による断水で備蓄していた飲料水が役立ったことを紹介し、災害に備える大切さを呼び掛けた。
 總持寺通り商店街では39店舗のうち28店舗が全半壊し、2011年末に再建を果たした。住宅が全壊した門前町門前の音楽講師酒井人栄さん(63)は「地震から何年たっても、この日が来ると胸が詰まる」と手を合わせた。
 輪島市は25日を「市民防災の日」と定めている。市は地震を機に、防災士育成に力を入れ、3月末で人口の2・2%となる617人となる見通しだ。

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