複合直売施設「あるるんの杜」敷地内に移転新築される農産物直売所「あるるん畑」(奥左)と新設される「あるるんの海」(同右)=上越市大道福田

複合直売施設「あるるんの杜」敷地内に移転新築される農産物直売所「あるるん畑」(奥左)と新設される「あるるんの海」(同右)=上越市大道福田

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上越あるるん村4月27日オープン 地場食材の発信強化

新潟日報(2018年3月27日)

 上越市のJAえちご上越は4月27日、食と農のテーマパーク「上越あるるん村」(上越市大道福田)のグランドオープンを予定している。地場産食材が味わえるレストランなどを併設した複合直売施設「あるるんの杜(もり)」の敷地内に、農産物直売所「あるるん畑」を移転新築し、新たに鮮魚棟「あるるんの海」を加えた。買い物客の利便性を高めるとともに、上越の食を発信する一大拠点となる。

 2006年にオープンしたあるるん畑の出荷者が、開店当初の3倍超の約750会員に増え、売り場スペースが手狭になったため、約300メートル離れたあるるんの杜の敷地内へ移転を決めた。

 あるるん村の敷地面積は1万2260平方メートル(駐車場含む)で、移転新築などの総事業費は約4億円。あるるん畑の売り場面積は現在の1・5倍の約810平方メートルに拡大し、品ぞろえを充実させる。あるるんの杜にあった精肉売り場をあるるん畑に移設し、地場野菜や上越産の飼料用米で育てた豚肉などの精肉をそろえるほか、市が認証した特産品「メイド・イン上越」の売り場を新設し、観光客らにアピールする。

 新設する「あるるんの海」の売り場面積は約260平方メートル。JAえちご上越によると、県内のJA施設で本格的に鮮魚を扱うのは珍しいという。近海魚中心の鮮魚や刺し身、すしなどを販売し、その場で食べられるコーナーも備える。運営は新潟中央水産市場(新潟市)に委託し、4月21日にプレオープンする。

 精肉売り場を移設したあるるんの杜では、空いたスペースにデジタルサイネージを設置するなど情報発信の場を設ける予定。

 JAえちご上越の石山忠雄常務理事(64)は「上越の農産物を知ってもらう新たな観光拠点・周遊施設の一つになってほしい」と話している。営業時間は、従来より30分早い午前9時半から。

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