台湾人観光客の利用が急増している「ドラえもんトラム」=高岡駅

台湾人観光客の利用が急増している「ドラえもんトラム」=高岡駅

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「ドラえもんトラム」台湾人客のびた! 万葉線

北日本新聞(2018年3月29日)

 高岡、射水両市を結ぶ路面電車・万葉線を利用する台湾人観光客が急増している。昨年度の1372人から本年度は3月1日時点で6164人と5倍に迫る勢いだ。人気の秘密は高岡市出身の故藤子・F・不二雄さんが生んだ漫画キャラクター「ドラえもん」のラッピング車両「ドラえもんトラム」。台湾でもドラえもんの人気が高いことやチャイナエアライン(中華航空)の富山-台北便の増便も追い風となっている。

 「ドラえもんトラムに乗りたくてツアーに参加した」。今月8日、台北市から高岡市を訪れた謝孟儒さん(42)は笑顔で話した。ツアー客約20人と共に万葉線の米島口駅から高岡駅まで乗車。高岡駅構内にあるドラえもんポストや車両の前で記念撮影して楽しんでいた。

 県内在住の台湾人らでつくる県台湾総会(共田吉孝会長)によると、現地でドラえもん人気は高く、100チャンネルあるテレビの中でも多くの家族がそろって見るアニメ番組だという。台湾南部の高雄市でも路面電車が運行されているものの「知名度は低く、珍しさも乗車数の増加につながっていると思う」と話す。

 万葉線を運行する万葉線株式会社(高岡市)によると、2014年は4100人で、15年は1900人、16年は1300人と減少傾向だった。だが、本年度は12~2月の冬場の乗客数の伸びが著しく、毎月600人を超える人が利用している。

 共田会長は、中華航空の富山-台北便が昨年10月に就航以来初めて冬ダイヤ全期間で週4便化されたのが、冬場の利用者増につながっていると指摘。「立山黒部アルペンルートの休業期間でも楽しめる場所として旅行会社がツアープランに組み込んでいるのではないか」とみる。

 高岡市観光協会は、インバウンド(訪日外国人)の増加に向け、これまでも台湾で高岡のPR活動を展開してきた。同協会の担当者は「ドラえもんは訪日外国人にも知られている観光コンテンツ」とした上で「作者の藤子・F・不二雄さんが生まれた風土を楽しんでもらいたい」と話した。

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