平久呉服店前で行われた国登録有形文化財のプレート授与式=新発田市

平久呉服店前で行われた国登録有形文化財のプレート授与式=新発田市

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次代へつなぐ城下町の誇り 文化財プレート授与式 新発田

新潟日報(2018年3月30日)

 2017年に国登録有形文化財となった新発田市御幸町1の平久呉服店で3月26日、登録プレートの授与式が行われた。平久呉服店と同時に登録された市内の寺や写真館の関係者らも出席し、城下町新発田の歴史的建造物の保存、活用に向け気持ちを新たにした。

 平久呉服店は1673年ごろに創業し、現店舗は1935年ごろに建設された。木造2階建て入り母屋造り。店の空間を広く取るため、本数の少ない太い柱で支える構造で、ガラス窓が特徴的だ。

 新発田市ではほかにも長徳寺(大栄町2)の1850年建立の本堂、行在所、庫裏(くり)、鐘楼、山門と塀、顕法寺本堂(大栄町2、1910年建立)、三光寺本堂(諏訪町2、16年建立)、36年に建設された吉原写真館(大手町2)が同時に登録された。

 平久呉服店などは、歴史的建物や町並みの保存、活用に取り組む市民団体「新発田まち遺産の会」などが登録を目指してきた。

 二階堂馨市長から登録プレートを手渡され、平久呉服店店主の斎藤敏郎さん(63)は「あらためてこれからがスタートという気持ちになった。建物を本来の姿で次世代につないでいきたい」と話した。

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