福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で4月7日、越前朝倉糸桜まつりが開かれた。あいにくの雨の中、朝倉氏5代義景の妻、小少将と、朝倉氏とともに戦った浅井長政の妻、お市の方に扮(ふん)した2人のモデル撮影会には、市内外からカメラマンが駆け付け、愛機を構えた。
撮影会の午前の部は、雨の影響で約30分遅れて始まった。月刊誌が公募した「うらら姫」の三木杏奈さん(20)=福井市=が小少将、文村桜月さん(20)=坂井市=がお市の方を務めた。
2人は赤や黄色の小袿(こうちぎ)、緋袴(ひばかま)姿で登場。武家屋敷の中や、4分咲きほどの糸桜の下で撮影した。2人の柔らかな表情を引き出そうとカメラマンは声を掛けたりポーズを求めたりしていた。
参加した高木紘治さん(74)=福井市=は「雨のしっとりしたムード、桜と武家屋敷の組み合わせがいいですね」とこだわりの画角を見つけ、シャッターを切っていた。
足羽川右岸で予定されていた福井市湊地区の「越前湊さくら祭」は悪天候のため、7、8の両日ともに中止となった。