喫茶スペースや茶室を新設し、4月10日にリニューアルオープンする中道源蔵茶舗=9日、福井県敦賀市神楽町1丁目

喫茶スペースや茶室を新設し、4月10日にリニューアルオープンする中道源蔵茶舗=9日、福井県敦賀市神楽町1丁目

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敦賀・気比神宮、門前町活性化 3店改装

福井新聞(2018年4月10日)

 福井県敦賀市の気比神宮の門前町活性化に向け、老舗日本茶専門店や和洋菓子店など3店舗が4月10日から順次、リニューアルオープンする。周遊観光する参拝者らをもてなそうと、休憩ができる喫茶スペースなどを設置。同宮を中心としたまちづくりが進む中、新たなもてなし空間を生み出しにぎわい創出を目指す。

 同宮では昨年末、約30年ぶりとなった大鳥居の美装化工事が完了。同3月には近くの屋内遊技場「キッズパークつるが」がオープンするなど、門前町一帯に人々が集まる仕掛けが整備された。北陸新幹線敦賀開業も見据え、地元住民が主体となり振興策を検討するなどの動きが活発化している。

 リニューアルするのは、神楽町1丁目商店街の日本茶販売の「中道源蔵茶舗」と和洋菓子製造販売「小堀日之出堂」、本町1丁目商店街のコーヒー豆販売の「新田珈琲」の3店舗。参拝者や観光客から寄せられることが多かった「ちょっと休めますか」という声に応えようと県の「おもてなし商業エリア創出事業」などの補助金を活用し、3店舗とも休憩がてら気軽に立ち寄ることができる店を目指し整備を進めてきた。

 中道源蔵茶舗は約130平方メートルの店舗内に、これまでなかった12席の喫茶スペースを用意。参拝者らにたてたばかりのお茶で一息ついてもらう。

 店舗奥には4畳半の茶室スペースも設けた。海外クルーズ客船の寄港などイベントに合わせて、お茶を振る舞うことを想定している。

 神楽町一帯では昨年、地元商店街などでつくる「活(い)き活(い)き神楽門前町会議」が発足。同宮を中心とした魅力あるエリアづくりを目指しビジョンを策定するなど、新たな門前町整備の機運が高まっている。同茶舗の中道尚子店長(43)は「他の店舗と協力しながら、参拝者を商店街に引き込む仕掛けづくりをしたい」と意気込んでいた。

 同茶舗は10日午後1時に開店。ガラス張りの菓子工房を新設する小堀日之出堂は13日、コーヒーのテークアウトも可能となる新田珈琲は18日にオープンする。

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