呉羽ナシの産地として知られる富山市の呉羽丘陵でナシの花が満開になり、一帯が白く染まっている。12日は農家の人たちが授粉作業に精を出していた。
県富山農林振興センターによると、満開は平年より10日ほど早い。この日、富山市吉作では朝方に雨が降ったが、昼ごろからは青空が広がった。あちこちの畑で農家やアルバイトの人たちが羽毛の付いた棒を使い主力品種「幸水」の雌しべに花粉を付けていた。
生産農家の男性(68)は「最近の雨で作業は遅れ気味。貴重な晴れ間に授粉を終わらせたい」と話していた。