漆塗りのスキー板を手に、製造の打ち合わせをする山崎さん(右)と高木さん

漆塗りのスキー板を手に、製造の打ち合わせをする山崎さん(右)と高木さん

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信州の美が滑りだす 飯田の会社が木曽漆器の組合と連携

信濃毎日新聞(2018年4月13日)

 日本の伝統工芸を取り入れた高級板やウエアなどを開発、販売する飯田市の総合スキー用品会社「SnowSnow(スノースノー)」が、木曽漆器工業協同組合(塩尻市)と連携してスキー板を製造する。今年2月に飯田市内に事務所を開設した同社。京都市の職人に依頼していた漆や金箔(きんぱく)、螺鈿(らでん)などの装飾を県内の職人に担ってもらい、「長野発の世界ブランド」に向け一歩踏み出す。

 同社は、一般社団法人国際芸術伝統工芸協会(東京)代表理事でパリ在住の高木美香さんが2016年に設立。「REINEDEER(レインディア)」のブランド名で、欧州の富裕層や県内外を訪れる外国人スキーヤーらに向けた商品を展開している。日仏を行き来する生活のため、これまで拠点の事務所を設けていなかったが、新産業創出に力を入れる飯田市と連携し、同市内に事務所を開設した。

 これを契機に、県内の伝統工芸との連携も模索。名古屋城本丸御殿復元工事で建具などの漆塗りを手掛けた木曽漆器職人らの技術に着目した。高木さんは「技法が多彩で、デザインの幅を広げられそう」と期待する。

 スキー板自体は北海道の工場で製造する。1セットずつ手作りで、完成品の価格は高い物で112万円(税抜き)。衝撃や温度変化で装飾に影響が出ないか滑走試験で確かめ、今冬の販売を目指す。

 高木さんは11日、製造の打ち合わせで同組合事務所を訪問。現在販売している漆塗りのスキー板を見せ、副理事長の山崎敏男さん(60)と作業工程を確認した。山崎さんは「実用のスポーツ用品への漆塗りは経験がない。やってみないと分からないことが多いが、木曽漆器のPRにもつながるといい」と話した。

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