本番を控え稽古に熱が入る片野尾歌舞伎保存会のメンバーら=10日、佐渡市片野尾

本番を控え稽古に熱が入る片野尾歌舞伎保存会のメンバーら=10日、佐渡市片野尾

新潟県 佐渡 祭り・催し

佐渡・片野尾歌舞伎 稽古大詰め 15日上演

新潟日報(2018年4月13日)

 佐渡市片野尾地区で伝承されている「片野尾歌舞伎」の定期公演が15日、片野尾ふるさと館で開かれる。本番が迫った10日には同館で通し稽古があり、役者の住民がせりふやしぐさを入念に確認した。出演者らは「集落で大事に受け継いできた歌舞伎の伝統を若手も含めみんなで守っている。多くの人に見に来てほしい」と意気込んでいる。

 片野尾歌舞伎は旅回りの役者から伝えられ、明治時代に始まった。何度かの中断を経て、1978年に住民が保存会を結成。2年に1度の定期公演を行っており、今回で20回目。

 今回の演目は、明智光秀を題材にした「絵本太功記十段目 尼ケ崎庵室の場」。本能寺の変の後、光秀が誤って母親を刺し殺してしまうという悲哀に満ちた物語だ。役者は20~40代の男性で、50代以上のベテランが演出や裏方として支え、衣装、舞台道具など全て住民の手作り。約30人で1月中旬から稽古や準備を重ねてきた。

 通し稽古では、役者がプロさながらの迫力ある見えを切っていた。指導役の住民からは「もっと悲しい表情に」「動作が合っていない」などと厳しいチェックが入った。

 光秀役の吉田浩昭さん(44)は「人生経験を積んで役に親近感を持てるようになった。重厚な演技ができるはず。稽古初日からせりふを全部暗記した。気合が入っている」と話す。同じ役を18年前にも演じたが「20代の頃と違い、自分たちが伝統芸能を守っていくという覚悟ができた」と頼もしい。

 当日は午後1時半開演。入場無料。会場では公演20回を記念した手ぬぐいを限定販売する。1枚千円で、収益は保存会の活動費に充てる。

 問い合わせは三国屋陽一さん、0259(29)2029。

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