えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)は13日、リゾート列車「雪月花(せつげっか)」を上越市―上田市間で特別運行した。大型の窓がある開放的な空間が特徴の列車で、乗客は料理を楽しみながら車窓の風景を満喫した。
列車は片道1人2万1800円のプランで、上田駅(上田市)行きの往路ではフランス料理が、高田駅(上越市)行きの復路では和食が振る舞われた。2月の座席販売時には開始から45分で完売する人気で、往復70人が乗車した。
往路は直江津駅(上越市)を出発し、最初に停車した高田駅では約70人の地元保育園児らが小旗を振って歓迎。終着の上田駅では市や上田商工会議所の職員ら80人ほどが出迎え、乗客に市内の飲食店などで使えるクーポン券をプレゼント。戦国武将の真田幸村(信繁)らに扮(ふん)した「信州上田おもてなし武将隊」と記念撮影する乗客もいた。
往路便に乗った明田川睦子さん(81)=新潟県三条市=は「食事をしながらゆっくり外を眺められた。自然が豊かで景色がきれいだった」と話した。
特別運行は、観光誘客や上田市と上越市の姉妹都市交流を目的にした、しなの鉄道(上田市)との相互乗り入れ企画。同社は観光列車「ろくもん」を7日に特別運行しており、玉木淳社長は「今後も観光シーズンに合わせて実施し、両市の良いところを見せ合いたい」と話している。