福井銀行と損保ジャパン日本興亜が提供する越前和紙の火災保険パンフレット=20日、福井県越前市の大瀧神社・岡太神社

福井銀行と損保ジャパン日本興亜が提供する越前和紙の火災保険パンフレット=20日、福井県越前市の大瀧神社・岡太神社

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越前和紙で保険パンフ 福井銀×損保ジャパン×県協組

福井新聞(2018年4月21日)

 福井銀行(本店福井県福井市、林正博頭取)は、損保ジャパン日本興亜福井支店、県和紙工業協同組合と連携し、越前和紙を使った火災保険のパンフレットを製作した。産地のブランド力向上を狙うもので、紙祖神を祭る越前市の大瀧神社・岡太(おかもと)神社で20日、パンフをもとに保険の加入を検討していく顧客の家内安全を願って祈祷(きとう)を受けた。

 5月2日からの同神社1300年大祭にちなみ、限定1300部を用意。同日から福井銀各支店などで保険の販売時に使用する。

 両社は、地域創生に係る包括的業務連携に関する協定を結んでいる。具体的な取り組みとして、高い品質を誇る越前和紙を発信し、ブランド価値を向上させようと、火災保険の商品を説明するパンフに越前和紙を採用した。損保業界でパンフに地場産和紙を使う例は初めてという。

 この日は、紙すき作業の様子を表紙にしたパンフを神社の社殿に供え、県和紙工業協同組合の石川浩理事長、損保ジャパン日本興亜の天谷智宏福井支店長、福井銀マーケティング企画チームの白崎一雄リーダーが祈祷を受けた。

 越前和紙は他産地との競争をはじめ、担い手の職人が減り出荷量も厳しい状況という。石川理事長は「越前和紙は敷居が高いイメージが強い。パンフを通して和紙を身近に感じてもらい、地元福井の人にも魅力を伝えたい」と話していた。

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