桜がまだ咲く黒部峡谷の新山彦橋を渡るトロッコ電車=黒部市宇奈月町音澤(写真部部長デスク・垣地信治)

桜がまだ咲く黒部峡谷の新山彦橋を渡るトロッコ電車=黒部市宇奈月町音澤(写真部部長デスク・垣地信治)

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黒部峡谷に春 トロッコ電車運転開始

北日本新聞(2018年4月21日)

 黒部峡谷鉄道(黒部市黒部峡谷口)は20日、宇奈月-笹平間7・0キロで今季のトロッコ電車の営業運転を開始した。国内外からの観光客を乗せたトロッコ電車の音が山あいに響き、峡谷の観光シーズンがスタートした。5月1日に鐘釣まで運行区間を延長し、欅平(けやきだいら)まで20・1キロの全線開通は5日を予定している。

 宇奈月駅ホームで始発式があり、小橋一志社長が「新緑のエネルギーがあふれる春の黒部峡谷を楽しんでほしい」とあいさつ。「入山お許しの儀」のセレモニーで、女神に扮(ふん)した同社従業員が、乗客代表の藤原利和さん(64)と佐智子さん(60)夫妻=岡山市=に記念品を贈った。法被姿の宇奈月温泉の女将(おかみ)らが見送る中、午前9時42分に韓国からの団体客を含む約70人を乗せたトロッコ電車が出発。沿線の桜や新緑を眺めながら、笹平に向かった。友人3人と訪れた愛知県一宮市、主婦、真野静枝さん(69)は「美しい景色を満喫できた」と話した。

 昨シーズンは大雨や台風などが影響し、乗降客数が約67万7千人と、3年ぶりに70万人を割り込んだ。今季は71万人を目標にしている。営業運転は11月30日まで。

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