鳥谷城址に残る空堀跡を除草する杉平地区の住民有志=柏崎市

鳥谷城址に残る空堀跡を除草する杉平地区の住民有志=柏崎市

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柏崎・杉平 鳥谷城址を観光資源に 住民有志が遊歩道整備

新潟日報(2018年4月23日)

 柏崎市東長鳥の杉平地区で住民有志が、地元に残る「鳥谷城址(とやのじょうし)」を散策できる遊歩道の整備を進めている。空堀などを保全するとともに、観光スポットとして誘客を図る。

 住民らによると、鳥谷城は標高約200メートルに立つ山城で、鎌倉~南北朝時代ごろに築かれたと伝わる。以後、戦国大名の長尾氏の家臣らが治めたが、1579年の「御館の乱」後に廃城した。

 整備に取り組むきっかけは、2007年の中越沖地震だ。過疎化により集落の存続に危機感を強めた住民が活性化策を検討したところ、地元に残る史跡に目を付けた。

 多くの人に登ってもらえる場所にしようと同年から、ほぼ手弁当で頂上につながる遊歩道作りに着手した。かつて使われていたと伝わる道などを基に3ルートを設定し、木の伐採や除草を地道に進めてきた。距離はいずれも約1キロで、急勾配の地点には階段やロープも設置した。併せて、登山口などに桜を植えた。

 有志約10人が14日も作業を行い、冬の間に道をふさいだ倒木を取り除いたり、草刈りをしたりした。

 今後は5年後までをめどに、空堀や馬の足を洗ったと伝わる池などのスポットに案内看板を立て、遊歩道の完成を目指す。尾根沿いからは米山や黒姫山が眺められ、休憩所としてベンチを設置したい考えだ。

 山中にはスミレやニリンソウなどが咲き、春にはギフチョウが飛び交う。有志の一人(63)は「豊かな自然を楽しみながら歴史に触れることができる。多くの人に来てもらい、杉平の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

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