5月5日に行われる絵巻行列の基となる絵巻の複写

5月5日に行われる絵巻行列の基となる絵巻の複写

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村松藩「絵巻行列」を再現 5月5日 市民練り歩き 五泉

新潟日報(2018年4月23日)

 江戸時代に城下町として栄えた五泉市村松地区で5月5日、江戸末期に行われた「絵巻行列」が地元有志らにより再現される。当時の絵巻を基に約150人が行列を編成し、甲冑(かっちゅう)などに身を包んだ市民らが中心街を練り歩く。実行委員会は「華やかさを極めた当時の行列を再現するので、多くの人に見に来てほしい」と呼び掛けている。

 村松地区はかつて、村松藩3万石の城下町として繁栄した。村松商工会や地元グループ「村松お城の会」メンバーら約10人は「村松の歴史や文化を市内外の人に知ってもらう機会になれば」と昨年12月に実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた。

 行列は、お城の会が所蔵する40メートルほどの絵巻の複写を参考に組む。同会によると、絵巻には1838(天保9)年に藩祖堀直竒の二百年忌祭礼で行われた大行列が描かれているという。

 再現される行列は殿様や弓隊、槍隊などで編成する。すでに消防団メンバーや地元高校の生徒らが参加することになっており、一般からの応募者も含めた行列とする計画だ。歩き方などの練習はなく「ぶっつけ本番」(実行委)という。

 住吉神社の「船神輿(みこし)」や日枝神社の「本神輿」、住吉神社の夏の例祭で飾られる「高砂人形」も一緒に引かれる。江戸時代から地元で守られてきた神輿や人形という。

 当日は午前7時に日枝神社の社務所に集合する。住吉神社を午前9時に出発し、アーケード街を通過して村松公園に正午ごろ到着。約2キロの行程を3時間かけて歩く予定だ。一般参加者の募集は25日まで行っており、参加費は衣装代などを含めて1500円。市外の人も参加できる。

 実行委の阿部律雄会長(68)=村松商工会会長=は「地域が少しでも明るくなるように、絵巻行列を継続させたい」と意気込んでいる。

 参加申し込みや問い合わせは実行委員会事務局の知野さん、0250(58)6531。

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