来場者にかかしの説明をする西田さん(中央)=氷見市薮田

来場者にかかしの説明をする西田さん(中央)=氷見市薮田

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リアルなかかし25体 氷見・薮田名物、今年が最後の展示

北日本新聞(2018年4月23日)

 氷見市薮田地区で人気の「リアルなかかし」の展示が22日、始まった。地元の西田邦彦さん(75)が中心となり、2011年から製作、展示してきたが、製作者の体力的な面などから継続が困難と判断。今年で最後の展示となり、初日から多くのファンが訪れ、作品に見入った。5月13日まで。

 西田さんが育てたトマトがカラスに食い荒らされたことをきっかけに、鳥獣対策としてかかし作りがスタート。地域住民と協力して作ったかかしは人間そっくりで、次第に人気を集めた。

 最後となる今年は体操する人々や端午の節句にちなんだ子どもたちなどの新作14体を中心に25体を展示。通学中の中学生とお年寄りがあいさつを交わす2体や、除草作業をする人など本物と見間違えるほど風景に溶け込んだ作品もあり、車で通り掛かった人も思わず引き返して観賞していた。

 最後の展示と聞いて足を運んだ氷見市地蔵町の朝日悦子さんは「一つ一つ丁寧に作ってあり、とてもユニーク」とにっこり。西田さんの自宅前に設けられた感想を書くノートには「長い間お疲れさまでした」などとねぎらいの言葉が並んだ。

 西田さんは「多くの人に元気をもらって続けてこられた。集大成の作品を多くの人に見てほしい」と話した。

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