福井県福井市のJR福井駅コンコースに4月23日、気軽に福井の地酒が楽しめる立ち飲みバー「NOMOSSA(のもっさ)」が期間限定でオープンした。旅行客や電車待ちのサラリーマンらが次々と立ち寄り、芳醇(ほうじゅん)な大吟醸と地ビールを味わった。
北陸新幹線敦賀開業や福井しあわせ元気国体・大会開催を控え、福井の特産品の需要掘り起こしとイメージアップを狙いJR西日本福井支店が企画、酒類小売りの福井酒販(福井市)が運営する。駅東口に開設し、店の前にテーブルを三つ配置、幅3メートルのカウンターにスタッフが常駐する。
地酒は県内30蔵元から、常時24銘柄を用意。週ごとに入れ替えもある。グラス1杯(100ミリリットル)900円。おちょこ3杯の飲み比べセット(800円)のほか、地ビールや鯖ずし、へしこなどのつまみもある。
開店直後に彼女と立ち寄った旅行中の上田和季さん(28)=大阪府八尾市=は「福井の日本酒を手軽に飲み比べでき面白い。味がしっかりしていて、おいしいです」と笑顔で話した。福井酒販の水元義則社長は「アンテナショップのような試みで、福井の酒を広め福井県のPRにつながれば」と期待を込めた。
営業は10月28日までの午後4時~9時半。期間中は無休。