松本大(松本市)とあづみ野食品(安曇野市)、長野道や上信越道のサービスエリア(SA)などを管理するネクセリア東日本長野支部(長野市)は、県産のリンゴとバターを使った「りんごバターキャラメル」を共同開発した。リンゴの果汁や皮の粉末を加え、ほんのり赤く、甘酸っぱい味付け。24日、同支部管理のSAや、都内の県情報発信拠点「銀座NAGANO」などで発売した。
同大の矢内和博准教授の研究室が、規格外のリンゴの活用を検討する中で廃棄されがちな皮に着目。ポリフェノールが含まれるほか、皮の赤い色が天然の着色料の役割も果たすという。
皮はフリーズドライ(凍結乾燥)にして粉末化。そばやワサビを使った商品開発で同研究室と連携した実績のあるあづみ野食品、地元商品の掘り起こしに取り組む同支部と協力し、昨夏から商品開発に取り組んできた。
キャラメルは乳製品製造・販売のエイチ・アイ・エフ(木曽町)のバターを使い、あづみ野食品の協力工場で製造。同研究室の多田優也さん(21)=健康栄養学科4年=は「酸味があってリンゴの爽やかな良さが出た」とアピール。矢内准教授は「規格外のリンゴは安値で取引され、農家にはつらい。使う部分を増やしたり、付加価値を高めたりできればいい」と話す。
1箱8粒入り400円(税込み)。初年度の販売目標は約2万個。