松本市安曇の乗鞍高原の「雪の壁」が楽しめる乗鞍岳春山バスが２８日、営業運転を始める。２６日は試運転があり、観光や行政の関係者が道路の除雪状況や倒木がないかなどを確認した。雪の壁は高い所で５メートルに達した。

　試運転は標高約１５００メートルの乗鞍高原観光センターから、２３５０メートルの位ケ原（くらいがはら）山荘前までの１５キロで実施。今年は乗鞍高原に宿泊する客の利便性を考慮し、昨年よりも毎日１往復増やして５往復する。５月下旬には運転区間を大雪渓・肩の小屋口まで拡大予定だ。

　のりくら観光協会の福島真協会長（６７）は「今年は例年並みの雪がある。この自然を多くの人に楽しんでもらいたい」と話していた。料金は大人往復２５００円（片道１４５０円）。小学生以下は半額。６月末まで運転する予定。