故石原裕次郎さん主演の映画「黒部の太陽」に使われた撮影セットのレプリカの展示が27日、黒部ダム新展望広場特設会場でオープンした。
長野県大町市と関西電力などでつくる大町市プロモーション委員会が、昨年8月に閉館した「石原裕次郎記念館」(北海道小樽市)から無償で譲り受けた。
映画は世紀の難工事といわれた黒部ダム建設の苦闘を描いており、レプリカは、大町トンネル(現・関電トンネル)の工事現場を再現した。ロケ風景や黒部ダムの歴史を解説したパネルもある。
オープニングセレモニーでは、関西電力黒四管理事務所の村田直樹所長と同委員会の降籏和幸副会長があいさつし、大町レディースの有賀優里菜さんを加えてテープカットを行った。
展示を見学した千葉県袖ケ浦市の堀川尚登さん(63)は「撮影セットはよくできていて雰囲気が伝わってくる。パネルもカラーの写真があって良い」と話した。
今後、レプリカとパネルは立山黒部アルペンルートの営業期間に合わせて毎年、常設展示する。