展示が始まった、映画「黒部の太陽」の撮影で使われたセットのレプリカ

展示が始まった、映画「黒部の太陽」の撮影で使われたセットのレプリカ

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よみがえる「黒部の太陽」 黒部ダムに撮影セットレプリカ

信濃毎日新聞(2018年4月28日)

 故石原裕次郎さん主演の映画「黒部の太陽」(1968年公開)の舞台になった黒部ダムで27日、撮影セットのレプリカの公開が始まった。昨年8月に閉館した北海道小樽市の石原裕次郎記念館で展示されていたものを同年10月に移設。映画公開から半世紀の節目で、関係者は「工事の困難さや映画の素晴らしさを実感してほしい」と期待した。

 映画は安曇野市出身の故熊井啓さんが監督。ダム建設で最大の難工事だった、北アルプスを貫く大町トンネル(現関電トンネル)掘削に焦点を当てた。レプリカは、新展望広場近くの展示場にあり、岩盤が砕けた軟弱な地層「破砕帯」の突破工事現場を再現。高さ3・3メートル、横幅4・4メートル、奥行き9メートルで、トンネルを支える枠組みやトロッコなども並ぶ。

 大町市などでつくる市プロモーション委員会が、同記念館閉館を受けて移設を持ち掛け、無償譲渡が決定。市と関西電力が約900万円をかけて移した。この日は現地で式典を開き、同委員会の降旗和幸副会長は「映画の舞台になったダムに展示されることは意義深い。立山黒部アルペンルートに新たな魅力が加わった」とあいさつした。

 記念館を数回訪れた静岡県沼津市の清(せい)幸子さん(75)は「映画を思い出し、懐かしい気持ちになった」と話した。

 10月末まで常設展示する。

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