のれんに見入る来場者=七尾市一本杉町の商店

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花嫁のれん、晴れの日彩る 七尾・一本杉通り、170枚の展示始まる

北國新聞(2018年4月30日)

 石川、富山両県に伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」を紹介する「第15回花嫁のれん展」(北國新聞社後援)は29日、七尾市一本杉通りで開幕し、通りの商店や民家60軒に計170枚ののれんが飾られた。来場者は嫁入りにまつわる物語に思いをはせ、開幕を彩る華やかな花嫁道中では、若い2人の晴れの日を祝った。
 花嫁道中は、七尾市八田町出身の銀行員石井昌仁(まさひと)さん(25)=金沢市=と、群馬県高崎市出身の会社員彩香さん(25)の夫婦が行った。羽織袴(はおりはかま)と色打掛(いろうちかけ)に身を包んだ2人は、青柏祭(せいはくさい)のでか山を巡行する魚町の木(き)遣(や)り衆や若衆の先導で、親族やお手引きの子どもたちと通りを練った。観衆は「おめでとう」「きれいやね」と声を掛け、盛んにカメラのレンズを向けた。
 花嫁のれん館で彩香さんは、伝統の婚礼儀式「合わせ水」を行った後、石井家に伝わる「紅白梅に鴛鴦(おしどり)」ののれんをくぐった。昌仁さんが所属する地元八田町獅子舞保存会が獅子舞を披露し、2人の門出を祝った。彩香さんは「七尾のたくさんの人にも祝っていただき、幸せ」と感謝し、昌仁さんは「笑顔が絶えない家庭を築きたい」と話した。この後、和倉温泉で結婚式を挙げた。
 仙対橋(せんたいばし)で行われた開幕式では、一本杉通り振興会の浦辺義徳会長が開幕を宣言し、来賓の西田昭二衆院議員、七尾商工会議所の大林重治会頭が順に祝辞を贈った。

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