大勢の観光客が乗り込む関電トロリーバス=30日、黒部ダム駅

大勢の観光客が乗り込む関電トロリーバス=30日、黒部ダム駅

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最後の年 客足順調 アルペンルート関電トロリーバス

北日本新聞(2018年5月1日)

 立山黒部アルペンルートの黒部ダム-扇沢(長野県大町市)間を結ぶ「関電トンネルトロリーバス」が来年から電気バスに切り替わる。運行する関西電力によると、50年以上にわたって山岳観光を支えてきた関電トロリーバスは人気で、最後のシーズンを惜しんで客足が順調に伸びているという。関電は記念乗車券の配布や車両のラッピングなどのキャンペーンも実施。担当者は「ラストイヤーに年間乗車数100万人を目指す」と意気込んでいる。

 トロリーバスは、車両の上部から延びる「トロリーポール」と呼ばれる集電装置を架線に接触させながら走る。国内のトロリーバスは、関電トロリーバスと、立山黒部貫光が室堂-大観峰間で運行する「立山トンネルトロリーバス」のみ。立山トロリーバスは来年以降も、同区間で引き続き走らせる。

 関電トロリーバスは1964年の営業開始以降、累計6千万人以上を乗せてきたが、2019年に保有する15台のトロリーバスを全て充電式の電気バスに切り替える。パンダグラフから取り込んだ電気を車載バッテリーに充電して走る仕組みで、トロリーバスに比べてメンテナンス費用などのコスト削減が見込めるという。通算13年にわたって運転士を務めてきた小林和男さん(59)は「慣れ親しんだ車両なので寂しさがあるが、電気バスになっても引き続き安全第一でやっていく」と話す。

 関電によると、今年は乗客数が例年よりも増えており、大型連休中の29日には4月の一日乗客数としては約5年ぶりに1万人を超えた。関電黒四管理事務所の一柳勉運輸長(53)は「最後のシーズンであることと天気にも恵まれたことで、利用客が増えている」と言う。今年は2015年以来の年間100万人の乗客数を見込む。

 30日も大勢の観光客らが関電トロリーバスを利用。雪の大谷を見るために埼玉県から訪れた新井裕さん(72)は「トロリーバスもアルペンルートの魅力の一つ。モーターの音が独特で、良い思い出になった」と満足げに話した。

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