遊覧船からの眺めを楽しむ乗客=氷見市沖合

遊覧船からの眺めを楽しむ乗客=氷見市沖合

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イルカウオッチ楽しみ 氷見沖クルージング始まる

北日本新聞(2018年5月1日)

 氷見市の富山湾マリン(松原勝久理事長)は30日、本年度の同市沖での観光クルージングをスタートさせた。今季は同市阿尾周辺にミナミバンドウイルカの群れが現れており、航路から観察が楽しめる。催しや悪天候の日を除き、11月25日ごろまで1日6便運航する。

 遊覧船は市漁業文化交流センター(中央町)前の乗船場を発着点に、25分ほどかけて唐島や阿尾城跡、定置網などを見て回る。カモメへの餌やりもできる。今季から乗客に救命胴衣の着用を義務付け、準備のため運航を従来の30分から1時間間隔に変更した。

 イルカの群れがいる時は、航路を守りつつ船の速度を落とすなどして運航する。希望者には双眼鏡を貸し出す。

 運航開始に先立ち乗船場で安全祈願祭があり、神事に続き松原理事長、林正之市長、嶋田茂市議会議長、寺下利宏氷見商工会議所会頭、菅沢裕明県議があいさつ。出席者らによる試乗会が行われた。

 阿尾沖では海岸近くで数頭のイルカが泳ぐ様子が見られた。双眼鏡で観察した澤武涼音さん(比美乃江小学校3年)は「ちょっと探したけど、見ることができて良かった。背びれが光っていた」と笑顔を見せた。この日は富山湾越しの立山連峰も見られた。

 市観光協会によると、イルカには妊娠の兆候があるという。最近はマナーの悪い見物人もおり、同協会では観察のルール順守を呼び掛けている。同協会長を兼ねる松原理事長は「遊覧船を利用して安全にウオッチングを楽しんでほしい」と話している。

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