店頭に並ぶ「松本城学習帳」。売り上げの一部が城の維持費に寄付される

店頭に並ぶ「松本城学習帳」。売り上げの一部が城の維持費に寄付される

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「松本城学習帳」活用を 城の構造など英語でも説明

信濃毎日新聞(2018年5月3日)

 松本市民らが考えた「国宝松本城学習帳」が松本城(松本市)の売店で販売され、関心を集めている。1冊300円(税込み)でうち10円が城の維持費として寄付される仕組み。表紙の写真や解説文で松本城をPRする狙いもあり、観光用などにも活用してほしい―と呼び掛けている。
 市民らでつくる松本城学習帳製作委員会が企画・製作し、市教育委員会が監修した。
 学習帳はB5判。表紙には松本城の写真を大きくあしらった。表紙をめくると、英語と日本語で城の構造などの説明が書いてある。裏表紙には四季折々の城関連の催しも紹介し、土産やパンフレットとしても使えるよう工夫した。
 昨年4月、会社員の大沢麻由さん(38)=松本市沢村=が市ホームページから市長に製作を提案したのがきっかけ。その後、城の管理事務所や市教委と折衝を重ね1年がかりで販売にこぎ着けた。手島学所長(58)は「城の維持や街づくりのことまで考えていたため採用した」と振り返る。
 事務所によると、4月25日に事務所横の売店で販売を始め、1日までに24冊売れた。当面は千冊が目標という。
 製作委は地元の人にも日常的に使ってほしいとの思いもある。手島さんも「もっと市民の目に触れるところに置きたい」としており、今後、取扱店を増やしたい考えだ。問い合わせは製作委員の一人の小沢英俊さん(電話090・2499・6269)へ。

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