長野市中央通り周辺を花で飾る催し「善光寺花回廊~ながの花フェスタ」が3日始まった。チューリップの花びらを並べて路上に大きな絵を描く「花キャンバス」などカラフルな作品が雨上がりの青空に映え、観光客を魅了した。
市や地元商店会などでつくる実行委主催で17回目。目玉の花キャンバスは長さ39メートル、幅5・7メートルで例年より大きく、長野新幹線開業や長野冬季五輪など平成時代の出来事を追って描いた。この日は約150人のボランティアが制作に当たった。
今年は「未来への出会いをつなぐ花の道」がテーマで、北信地方の農業系3高校の生徒も参加。ペチュニアなどの鉢で幾何学模様を描いた作品を仕上げ、更級農業高校(長野市)3年の関綺乃(あやの)さん(17)は「かわいくて分かりやすい作品にして、インスタ映えを目指した」と笑顔で話した。
道行く観光客が制作風景を見守り、千葉市の会社員北村喜久治さん(62)は「花の時季に合った長野らしいイベント」と楽しんでいた。5日まで。