分かれているルーを村の土地に見立てた「飛地カレー」

分かれているルーを村の土地に見立てた「飛地カレー」

長野県 伊那路 グルメ

村の境界イメージ「飛び地カレー」 南箕輪村のカフェに登場

信濃毎日新聞(2018年5月6日)

 上伊那郡南箕輪村の農産物直売所「味工房」のカフェで、飛び地がある同村の地形に見立てた新メニュー「飛地カレー」が話題になっている。4月20日の改装オープンに合わせて提供し始め、1日平均50〜60食前後出ている。そば粉の生地を焼いて具材を包む「ガレット」に続く看板メニューになる勢いだ。

 皿の中央に盛られたご飯は村の飛び地と辰野町の境にある中央アルプス経ケ岳をイメージ。村産米を使い、炊き方もルーに合うように工夫している。両側のルーで村の土地を表している。ルーはチキン、ビーフ、ポークの中から2種類を選ぶことができ、生クリームを掛けて残雪を表現している。村産の新鮮な野菜のサラダを添えてワンプレートで提供する。

 アイデアは村観光協会が2015年度に開いたご当地メニューコンテストに寄せられた。同協会が、味工房のカフェで商品開発や調理を担当する村地域おこし協力隊の楠好延(くすのきよしのぶ)さん(47)に商品化を依頼した。

 楠さんは「カレーの好みは人それぞれにこだわりがあるので、みんなが好きな味にするのが難しい」と改装工事を進めた休業中の約4カ月間、試行錯誤をした。甘さの中にスパイスを利かせた味に仕上がったが、「お客さまの声を聞きながらさらに味を探求したい」と話している。

 カレーは単品で800円。村産リンゴのアップルジュースやコーヒーなどが選べるドリンクセットは1100円。問い合わせは味工房(電話0265・76・0054)へ。

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