古民家を改装して開店した古民家カフェ水音の里=新発田市米倉

古民家を改装して開店した古民家カフェ水音の里=新発田市米倉

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古民家と蔵がカフェに変身 ヨガ教室も 新発田米倉

新潟日報(2018年5月7日)

 明治初期に建てられ、地元住民らが整備してきた古民家や蔵を利用したカフェ2軒とヨガ教室が新発田市米倉で相次いで開店した。地元の素材を生かした料理やおふくろの味の家庭料理などを振る舞い、くつろげる空間に仕立てた。店主たちは店を通じて地域のにぎわい創出にもつなげようと張り切っている。

 米倉は新発田と江戸を結ぶ旧会津街道の宿場町で、古い家並みと豊かな自然が今も残る。開業した古民家や蔵は空き家となり、前の所有者が取り壊す予定だったが、風情ある建物をまちおこしの拠点とするため、地元の「ギャラリー&カフェ絵のある風景」のオーナー肥田野隆三さん(67)ら5人のグループが2015年に購入した。改修・整備を進めていたところ、集落や古民家に魅了された店主らが営業を申し出た。

 「古民家カフェ水音の里」となった古民家は1881(明治14)年に建てられた。いろりがある12畳半の大広間や太い梁(はり)が特徴だ。地元産の山菜やコシヒカリを使った天丼のほか、手打ちそば、コーヒー、手作りケーキなどを提供する。皿やわんなど多くの骨董(こっとう)品も展示販売するため小学1年生以下は利用できない。

 運営する馬場めぐみさん(55)=新潟市=は「歴史があるのが米倉の魅力。若い人が集まる店にしたい」と意気込む。

 隣接する蔵は「蔵喫茶ばあちゃんの店」として米倉地区の大江八千代さん(76)が開店した。「絵のある風景」で調理をしていた経験を生かし、地元産のクルミみそを使った郷土料理の「やろもち」や手作りケーキなどを提供する。大江さんは「孫育てを終えて商売をするなら今しかないと思った。多くの人に来てほしい」と話す。

 蔵の隣にあるヨガ教室「古民家YOGA MOKSHA(モクシャ)」を経営する村山尚美さん(34)=新潟市=はインドでヨガを学び、開放感を味わえる場所で教室を開こうと考え、米倉での開業を決めた。米倉の町並みや古民家の雰囲気に魅了された。インドの雑貨をそろえ、「日常から離れた気持ちを楽しんでほしい」と語る。

 集落は開店に合わせて4日まで開催しているフリーマーケットの来場者らでにぎわっている。肥田野さんは「家が見違えるように生き返った。米倉が元気になるといい」と期待を寄せた。

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