文殊山の麓、福井県福井市角原町の角原神社境内で、千株を超えるシャガが見頃を迎えている。手入れを続けてきた住民たちは「目指してきた愛される"シャガの里"になりつつある」と喜んでいる。
シャガはアヤメ科の植物。高さ60センチほどで4、5月に薄い青みがかったかれんな白い花を咲かせる。スギを伐採した約1100平方メートルの斜面に地元老人会と壮年会が2016年秋、約850株を植えた。現在は千株を超えるほどにまで増え、5月中旬まで見頃だという。見学しやすいように板で"橋"も設けた。
老人会長の矢納清一さん(85)は「シャガがだいぶ増えてきてうれしい。子どもたちに胸を張れるくらいになってきた。孫やひ孫の世代に引き継げるよう一生懸命、世話をしたい」と意気込んでいる。