放水によって年2回できる「樽滝」が8日、木島平村上木島の国道403号沿いに現れた。村内外から写真愛好家や観光客が訪れ、岩盤から勢いよく流れる光景や新緑とのコントラストを楽しんだ。
放水が始まる午前8時半前に、写真愛好家らは三脚を持って道路沿いに待機。高さ約50メートルの岩盤上部から水が流れ落ち、水しぶきが上がると「すごい」と声を上げ、写真に収めていた。原村に滞在しながら県内の自然などを撮影して回っている赤間正義さん(71)=長崎市=は「新緑と合ってきれい」と笑顔で話していた。
樽滝は、中部電力が樽川発電所に続く水路の土砂を取り除くために放水することでできる。2013年から秋にも実施しており、次回は10月28日に行う予定。